4.人間の状態
①自己中心
これまで神がどのようなお方かを、聖書を通して神がご自分を現しておられることを見てきました。では聖書は私たち人間がこの神の前にどのような者なのでしょうか。冒頭で自分本意の信心は実は心の底からその神を信じている訳ではないということを見ましたが、聖書はそのことをこのように書いています。「愚か者は心の中で『神はいない』と言う。彼らは腐っていて忌まわしい不正を行っている。善を行う者はいない。」(詩篇53:1) 自称無宗教を公言している人の意図はおそらく「私は神を信じていない」ということだと思うのですが、その人が信じているものがあります。それは「自分」です。その人にとっての神は「自分」なのです。自分自身を創造主と唯一神と同じレベルに置くというのは、その神の前に愚か者であり、腐っている忌まわしい不正を行っているのです。また別の人から「神がいるならなぜ悲劇が起きるんだ」と言われたこともあります。この悲劇の原因をすべて神のせいにするのは「神は自分たちを幸せにするために存在している」という自己中心、神の上に立っている愚か者の姿です。この世界に起きるほとんどの悲劇の原因はこの自己中心にあります。誰もが自己中心、自己満足、自己正当化、自分勝手に生きているからです。先ほどの見た神の義「神と隣人を愛しなさい」に反している状態にあります。この状態を神は「罪」とされます。私たちの社会では「罪を犯した者が罪人」ですが、神の前に「罪人だから罪を犯す」ということが明らかになっているのです。あなたがこれまで経験した悲劇の原因は何でしょうか?あなたの自己中心でしょうか。それとも相手の自己中心でしょうか。それらに傷付いたあなたの心を、その状況を神はご存知です。しかしあなたが気づかなければならないことはあなたは自己中心ゆえに神に罪を犯しているということです。
②人は奴隷
自己中心な人は「自分が自由である」と思い込んでいます。しかし実際にはそうではありません。自己中心という罪を犯している人のことを聖書はこう言っています。「イエスは彼らに答えられた。『まことに、まことに、あなたがたに言います。罪を行っている者はみな、罪の奴隷です。」(ヨハネ8:34) 奴隷という言葉は非常に強烈ですが、それが現実なのです。創造の箇所で「私たち人間には神でしか満たされない領域がある」と言いましたが、それを埋めるために神以外のものの奴隷となっています。分かりやすいのはお金です。お金を得るために人間は奔走します。お金があれば他はいらないというならば、お金があなたの神となって、あなたはお金の奴隷となっています。他はどうでしょう?学歴、肩書き、地位、名誉を何よりも望んでいるならばあなたはそれらの奴隷です。スマホ、インターネット、SNS、推し活にあなたが多くを割いているなら、それらの奴隷となっていると言えます。ではあなたの夢、目標はどうでしょうか。それらを叶えて、達成することがあなたの存在意義だと考えるならば、あなたはそれらの奴隷となっています。つまるところ、人間は承認欲求の奴隷であると言えるのではないでしょうか?しかしあなたを承認してくださる神がいたらどうでしょうか?それにしてもこれらの根源は自己中心にあります。また、自分が正しいと信じている特定の社会・政治思想の奴隷となる可能性もあります。「私はそんなことはない。私は自由だ。」と言ったとしても、結局はその思い込みの自由から抜け出すことのできない「自由の奴隷」あるいは「自分の奴隷」なのです。
これらのように、神でしか満たすことができない領域を他のもので満たそうとすることは神の前に罪の奴隷の状態なのです。
③神の怒り
ある日私が車を運転していました。引っ越したばかりの場所であまり道も分からなかったので、知らずに一時停止無視をしてしまい、隠れていた警察官に捕まってしまいました。知らなかったでは済まされないのが違反です。
創造主の前、唯一神に対して「私は自分の自己中心も、自分があなた以外の奴隷であることも、またそれがあなたに対する罪だとも知りませんでした。」と言っても知らなかったでは済まされません。神はあなたを怒っておられます。聖書にこのようにあります。「あなたは、頑なで悔い改める心がないために、神の正しいさばきが現れる御怒りの日の怒りを、自分のために蓄えています。」(ローマ2:5) 他の箇所にはその神の怒りを受ける人々について「不従順の子らは自分の肉の欲のままに生きており、肉と心の望むことを行うものであり、生まれながら御怒りを受けるべき者」(エペソ2:3)とあります。今神はあなたを見て怒っておられるのです。非常に恐ろしいことです。そしてあなたはやがて来る最後の御怒りの日にかつてのイスラエルのように滅ぼされてしまうのです。聖書に「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている。」(ヘブル9:27)とあるからです。みなさん「知らなかった」では済まされません。あなたは神に敵対しているのです。そのような人々に対して聖書はこう書いています。「節操のない者たち、世を愛することは神に敵対することだと分からないのですか。世の友となりたいと思う者は誰でも、自分を神の敵としているのです。」(ヤコブ4:4) 自己中心のままで、神以外のものの奴隷となり、現世を愛し、現世がすべてだと考え、現世で成功したいと奔走している人々はたとえその自覚が無かったとしても神に敵対していると神は言っておられるのです。あなたはその罪を神に赦していただく必要があるのです。どうやったらこの罪を赦していただけるのでしょうか。それには何か善行を積み上げる必要があるのでしょうか。そうではありません。それでは赦していただくことはできません。しかし安心してください。神があなたの罪を赦してくださる方法を与えてくださいました。
